アパレル製造やOEMの商談の場で頻繁に出てくる「MOQ(最小ロット)」について解説します。基本的な意味から、生地や縫製で異なるMOQの仕組みなどを見ていきましょう。
MOQは「Minimum Order Quantity」の略であり、日本語では「最低発注数量」や「最小ロット」と呼ばれています。アパレルOEMにおいては、工場やメーカーが「この数量以上でないと製造や販売を受け付けない」と設定する下限ラインのことを指しています。
似た用語にSPQ(最小発注単位)やSNP(出荷梱包単位)がありますが、MOQは最低限超えるべき数量であるのに対して、SPQやSNPは1箱や1反など、「発注や梱包時のまとまった単位」を指すという点が異なります。
アパレルOEMには、「3つのMOQ(ロット)」があります。ここでは、それぞれの違いについて簡単に紹介します。
OEM工場においてMOQが設定される理由としては、製造に係る固定費(段取りコスト)の分散と原材料や生地調達の制約といったものが挙げられます。
アパレル生産では、型紙の作成や裁断機のセット、ミシンの糸替えなど、1着でも1,000着でも準備費用が同じように発生することから、最小ロットの設定を行います。また、生地の染色や織り工程でも最小ロットが設定されています。この点から、発注量が少ない小ロット生産になるほど、1着あたりにかかる固定費やロス率の割合が大きくなり、製品単価が高くなるという仕組みになっています。
新規ブランドがMOQの壁を乗り越え、少量での生産を実現するには、3つの方法が考えられます。
1つ目は、「現物生地(問屋の在庫)を活用する」方法です。オリジナルの染色を行うのではなく、市場に出回っている生地を使うことによって、生地MOQを回避できます。
2つ目は、「カラーやサイズ展開を絞る」方法です。バリエーションを減らして1つの型あたりの発注数を集中させることによって、工場の製品MOQをクリアしやすくなります。
3つ目の方法は、「小ロットに特化したOEMや縫製工場を選択する」方法です。国内の小規模工場や在庫リスクを抑えられるオンデマンド型のOEMを活用するといった方法が考えられます。
アパレルOEMにおけるMOQは、単純に服を縫う最小枚数として捉えるのではなく、生地や縫製、資材など生産工程をトータルで考えることが大切です。無理に大きなロットで発注して在庫リスクを抱えてしまうという状況や、極端な小ロットで原価が高騰するといった事態を防ぎましょう。自社の予算や販売計画に合わせて、在庫生地の活用や展開数の絞り込みなどを行いつつ、ニーズに合った工場選びを行うことが、ブランド成功の鍵となります。
物販強化、販促、ブランディングといった、企業がアパレルOEMを活用する目的別に、おすすめのOEMメーカーをご紹介しています。ぜひチェックして、メーカー選びの参考にしてください。
おすすめの理由:編集チームで調査したアパレルOEMを展開している80社から、下記理由より紹介(2024.4.20時点)
・サントラージュ…専属デザイナー・パタンナーが在籍し、約1万点のサンプルストックを活かし、付加価値の高いアパレル商品を多彩に提案できる
・WANSIE UNIFORM...ユニフォーム専門OEMとして豊富な実績とノウハウを持ち、多彩な業種に対応できる
・ユニファースト...タイアップ・コラボや監修企画にワンストップ対応し、独自の海外輸送体制により早く・安くノベルティ展開を実現できる