アパレルOEMで理想の洋服を作るには、生地だけでなく「副資材」の理解が欠かせません。本記事では、ボタンやファスナーなど副資材の種類や、コストを抑える手配方法について分かりやすく解説します。
洋服を製作するうえで、副資材は単なるおまけではなく製品の価値を左右する大切な要素です。たとえば、こだわりのあるボタンを一つ選ぶだけでも、服全体の雰囲気が大きく変わるのを感じられるでしょう。また、ファスナーのスムーズな開閉や裏地の肌触りなど、実際に着用する際の快適さや実用性を高める役割も担っています。デザインのアクセントとしてだけでなく、着心地や耐久性を向上させるためにも、副資材への配慮は欠かせないポイントとなります。
アパレル製品を構成する材料は、大きく分けて主資材と副資材の2つに分類されます。主資材とは、衣服のベースとなる表地やメインの生地そのものを指す言葉です。一方で副資材は、その主資材を形にして洋服として完成させるために必要となる、生地以外の付属パーツ類を意味しています。つまり、布の面積の大部分を占めるのが主資材であり、それを縫い合わせたり装飾したりして機能を補うものが副資材だと言えます。両者が上手く組み合わさることで、初めて一つの製品が完成に近づくわけです。
洋服の着脱に欠かせないパーツとして、さまざまな種類の留め具が活用されています。シャツやジャケットに使用されるボタンには、プラスチック製のほかに貝や木などの天然素材もあり、ブランドの世界観を表現するのに役立ちます。パンツやアウターに用いられるファスナーは、金属製や樹脂製など用途に合わせて強度やデザインを選ぶことが大切です。さらに、デニム製品のポケット部分を補強するリベットなども、実用性とデザイン性を兼ね備えた代表的なアイテムと言えるでしょう。
製品の襟元や脇の内側などに縫い付けられるタグ類も、アパレルOEMにおいて重要な役割を持っています。ブランドネームが記載されたタグは、製品の認知度を高めてブランドの顔として機能する大切な部分です。また、品質表示や洗濯方法を記載したケアラベルは、消費者が適切に洋服を取り扱うために欠かせない情報源となります。法律によって記載内容が細かく定められている項目もあるため、正確な情報をもとに適切なタグを作成し、指定の位置に取り付ける必要があります。
洋服の見た目の美しさや着心地を陰から支えているのが、裏地や芯地といった目に見えにくい資材です。裏地は滑りを良くして着脱をスムーズにするほか、表地の透けを防止したり保温性を高めたりする効果が期待できます。襟や袖口などに使われる芯地は、生地に張りを持たせて型崩れを防ぎ、美しいシルエットを長く保つために不可欠な素材です。ジャケットの肩部分に入れられる肩パッドなども、服の立体感を生み出し、着用時の体型を綺麗に見せるための工夫として重宝されています。
生地同士を縫い合わせるための縫い糸も、種類や太さによって製品の強度や仕上がりの印象に影響を与える重要なアイテムです。表地に合わせた目立たない色を選ぶのが一般的ですが、あえてステッチの色を変えることでデザインのアクセントにする手法も広く取り入れられています。さらに、首回りや裾のほつれを防ぐためのバインダーテープや、女性らしい華やかさを演出するレースなども、洋服の魅力を引き出すために欠かせない要素として多くのOEM生産で活用される傾向にあります。
ブランド側で独自のパーツを用意し、工場に持ち込んで縫製を依頼する方法を「支給」と呼びます。この方法の大きな魅力は、自社で探し出したこだわりのアンティークボタンや特殊なリボンなど、他にはないオリジナルの資材を自由に使える点にあります。ただし、工場への発送手配や在庫管理の手間がかかるだけでなく、納品が遅れると生産スケジュール全体に影響を及ぼすリスクも想定されます。そのため、工場側との綿密な連携と、余裕を持った納品スケジュールの管理が求められるでしょう。
生地の調達から副資材の手配まで、すべてをOEMメーカーに一任するアプローチは多くの企業で採用されています。専門知識を持った担当者が、デザインや用途に合ったパーツを提案してくれるため、資材選びの労力を大幅に削減できるのが特徴です。メーカーが独自に提携している問屋や工場からまとめて仕入れることで、自社で手配するよりも単価を抑えられる場合もあります。手配の窓口が一本化されるため、担当者の業務負担を減らして企画や販売に集中できる環境が整います。
費用を適切に管理するためには、発注するロット数と資材の単価の関係性をしっかりと把握しておく必要があります。一般的に、副資材は一度に大量に発注するほど一つあたりの単価が下がる傾向にありますが、必要以上に作りすぎると保管スペースを圧迫し、無駄な在庫を抱える原因になりかねません。ブランドのロゴを入れたオリジナルの資材を作る場合はとくに初期費用がかかりやすいため、小規模な生産の場合は既製品を上手に活用するなど、予算と見合わせながら柔軟に判断していく姿勢が大切です。
アパレルOEMにおける副資材は、洋服の機能性を高めると同時に、ブランドの個性を表現するための大切な役割を担っています。細部のパーツにまでしっかりと気を配ることで、製品全体の完成度が高まり、消費者に喜ばれるアイテムを生み出すことに繋がるでしょう。自社で手配するかメーカーに依頼するかは、予算やスケジュールの都合に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。
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