アパレルOEMでオリジナル商品を展開する際、品質表示の一部である洗濯表示のルール遵守は欠かせません。本記事では、家庭用品品質表示法に基づく記載事項やJIS規格への対応、OEMメーカーへ依頼する際の注意点をわかりやすく解説します。
アパレル製品を日本国内で販売するにあたり、洗濯表示を含めた品質表示ラベルの取り付けは「家庭用品品質表示法」によって義務付けられています。OEMを利用して独自のブランドを立ち上げる場合や、海外で製造した洋服を輸入して販売する場合であっても、販売元としてこの法律に沿った対応を行わなくてはなりません。万が一、正しい表示が行われていない商品を市場に流通させてしまうと、不適正な表示として国や都道府県から行政指導や指示を受ける可能性があります。デザインや素材選びといったクリエイティブな工程と同様に、法規制に基づいたタグの作成にもしっかりと目を向けるようにしてください。
適切な家庭洗濯等取扱方法の表示は、商品を購入したお客様が衣類を長く大切に扱うための重要なガイドラインとなります。もし実態と異なるお手入れ方法を提示してしまった場合、家庭での洗濯による色落ちや生地の縮みが生じ、クレームに発展するかもしれません。製品の耐用期間を通じて判読できる正確な情報を提供することは、消費者との間に生じる不要なトラブルを未然に防ぐ有効な手段だと言えます。購入者が安心してお手入れできる環境を整えれば、結果としてブランドに対する信用度も高まっていくはずです。
実務上の品質表示ラベルには、繊維の名称と割合を示す「組成表示」に加え、「家庭洗濯等取扱方法(洗濯表示)」と「表示者名および連絡先」をセットで記載することが求められます。洗濯表示に関しては、JIS L0001:2024に基づく記号を使用する決まりです。記号の並び順も細かく規定されており、左から順に洗濯、漂白、乾燥、アイロン、商業クリーニングの順番で配置しなくてはなりません。生地の特性を正しく把握し、それぞれの項目において適切なマークを選ぶ作業は、専門的な知識を要する大切な工程となります。
ラベルの取り付け方や印字内容についても、消費者が日常生活で確認しやすいように配慮する必要があります。印字に使用するインクは洗濯やドライクリーニングを繰り返しても容易に消えないものを選び、文字の大きさも判読できるサイズを確保しなくてはなりません。洋服への取り付け位置に関しては、着用する人やクリーニング業者が簡単に見つけられる箇所に分かりやすく配置することが求められます。さらに、商品に関する問い合わせ先として、表示責任者の氏名又は名称及び、住所又は電話番号を記載することも品質表示法における基本的なルールです。
参照元:消費者庁公式HP(繊維製品品質表示規程)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/law/law_04.html)
実際にOEMメーカーへ生産を依頼する際、洗濯ネームの手配方法は大きく分けて二つのパターンが考えられます。一つ目は自社でラベルをデザインして制作し、それを工場に支給して商品に取り付けてもらう方法です。ブランドのロゴを入れるなど独自のこだわりを反映しやすい一方で、印字内容が法令に適合しているか自社で厳密に確認する手間がかかってしまいます。もう一つは、生地の検査からラベルの印字までをすべてメーカー側に一任する形です。こちらは専門知識を持つ担当者に任せられるため安心感があり、法規制に合わせた正確な対応を期待できます。
ラベルの手配方法が決まった後は、工場側と取り付けに関する詳細な打ち合わせを行うことが欠かせません。縫い付ける大まかな位置だけでなく、タグの表裏の向きや、一緒に挟み込むブランドネームとの重なり方など、細部まで仕様書に明記するようにしてください。コミュニケーションの行き違いがあると、出来上がった商品を見た際に想定と違う仕上がりになっているケースも存在します。サンプル作成の段階で実際の取り付け状態や表示内容をしっかりと確認し、量産前に疑問点をすべて解消しておく姿勢を持つことが大切です。
アパレルOEMを活用してオリジナル商品をつくる際、品質表示はつい後回しにされがちな部分かもしれません。しかし、適切な洗濯表示を行うことは法律に基づくルールであり、お客様の信頼を裏切らないための大切な約束事でもあります。OEMメーカーと連携しながらJIS規格や法令に沿った正確なタグを作成し、誰もが安心してお手入れできる環境を提供していくことが重要です。地道な法令遵守への取り組みが、長期的に愛されるブランドを育てるための確かな土台となっていくでしょう。
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