ここでは、アパレルOEM工場の現状と、国内・海外のアパレル工場の違いをまとめています。よりスムーズなアパレルOEM製造や、自社に合ったアパレルOEM企業を選ぶヒントにしてください。
アパレルOEM企業は、大きく分けて国内もしくは海外の工場で製品の製造を行っています。自社で工場を持っているOEM企業もあれば、協力工場と提携して業務を進めている企業もあります。国内の衣料品市場規模が縮小傾向にあることから、中国をはじめとする海外工場での生産が盛んであるのが現状です。
アパレルOEMにおける海外生産と言えば、以前は中国のみに依存するかたちになっていました。
しかし、中国内での高度成長・景気回復による人件費の高騰、一部地域の労働者不足といった問題が深刻になり、中国への過度な依存のリスクが露呈。産地分散の必要性が強まってきたこともあり、近年ではタイやバングラデシュといった東南アジア諸国に工場を持つ企業も多くなってきました。
生産過程において何かとトラブルの多いアパレル業界では、中国だけでなく幅広い国に製造拠点を持っているというのはひとつのメリット。原価率に合わせて単価調整ができる、製造したいアイテムやデザインに合った工場を選べるといった強みがあります。アパレルOEM企業を選ぶ際には、製造拠点数の多さにも注目してみると良いでしょう。
製造拠点が多い
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製造するアイテムや各工場により違いはありますが、一般的に見た際の、国内・海外のアパレルOEM工場を、コスト・対応スピード・品質の3つの側面から比較してみました。
海外工場の場合は日本国内より人件費を安く抑えられるため、コスト面でのメリットは大きくなります。中国の物価は上昇傾向ですが、それでも国内生産に比べるとまだまだ安価。中国以外に工場を持っているOEM企業であれば、よりコストを抑えた工場を選べる可能性も高くなります。
対応スピードについては、リアルタイムでやり取りができ、日本語で要求を伝えられる国内工場に軍配が上がると言えるでしょう。物流にかかる時間も短い上に輸送費も抑えられます。
海外工場の場合、現地に日本人スタッフがいない、中国語をはじめとする語学に長けたスタッフがいないとなると、トラブル対応などが遅くなるリスクがあります。
アパレルOEMメーカーの中には、言葉の問題をクリアするために現地の言葉でコミュニケーションできるスタッフを雇っている企業もあります。そいういった企業に依頼すれば、トラブル対応や納期遅れといった問題が起きにくくなると考えられます。
最近のアパレルOEM製造の品質については、国内工場だからクオリティが高く、海外工場だから低いというワケではありません。
工場の場所がどこかということよりも、OEM企業側が、品質管理をしっかり行っているかどうかが重要。長きにわたってさまざまなブランド・アパレルメーカーからの要求にこたえ続けてきた中国工場は、安くて品質の良いものを作り出せる力があります。品質管理がしっかり行われていれば、国産に負けない品質のものが出来上がるでしょう。
国内工場に関してはその数は減っていますが、メイド・イン・ジャパンの誇りをもって作られた製品の品質は、世界に誇れるレベルと言えます。コストは高くなりますが、日本人スタッフを中心とした技術力の高さと品質、メイドインジャパンという安心感が魅力となります。
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