ここでは、国内で開催されるアパレル・ファッション業界の展示会のなかから、特に有名な「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)」と「AFF(アジアファッションフェア)」をピックアップして紹介。どのような展示内容なのかをはじめ、開催スケジュールや会場に関する情報をまとめています。
FaW TOKYOは、最新のサステナブルファッションをはじめ、アパレルやバッグ、シューズ、アクセサリー、生地・素材・副資材などを扱う世界中の企業が出展する日本最大級のファッション展示会です。ブランドの仕入れや生地・素材の発注、OEM・ODM依頼などの商談を目的としており、年に2回開催されています。
FaW TOKYOは「ジャパンファッションEXPO」「ブランド&デザイナーEXPO」「生地・素材EXPO」「アジアの縫製・生産工場EXPO」など8つの展示会が同時開催され、環境課題に着目した新素材や最新のトレンド動向をキャッチすることが可能。2023年10月に開催されるFaW TOKYO秋展には、世界中から27,000名(※)が来場する予定です。
ジャパンファッション EXPOは、国産・国内ブランドのアパレル・バッグ・シューズ・アクセサリー・小物・生地・素材などを扱う企業が出展する展示会です。
セレクトショップや百貨店、商社・卸業者などのバイヤー・デザイナー・企画担当者、新たにファッション製品を扱いたい異業種担当者などを対象としており、新製品の受注・販売や新ブランドの披露・売り込み、価格・納期の交渉などの商談が活発に行われています。
海外ブランド商材を扱う企業が出展する展示会で、日本にいながら世界各国の企業との直接商談が可能。海外ブランド商材を扱いたいショップやメーカーを対象にしており、新製品の仕入れやOEM・ODMの商談などが行われています。通訳常駐ブースが多数あるのも商談を行ううえで心強いポイントです。
日本初上陸の海外ブランドの情報をキャッチできるほか、世界各国の製品や企業を一度に比較検討でき、海外企業とのコネクションも得られます。
生地・素材 EXPOは、世界10ヶ国以上のファッション商材向け生地・素材が出展される商談展です。
さまざまな特性を持つ生地・皮革・副資材・繊維の質感などを実際に確認でき、季節に合わせた生地・素材を一度に比較検討することが可能。国産生地とはまた違った魅力があるインポート生地を取り入れて、競合他社の商品と差別化を図りたい企業にとっては、絶好の機会と言えるでしょう。
また、最新の生地・素材に関する情報を収集したい方にもおすすめです。
アジア各国のOEM/ODM企業や生産受託工場が出展する展示会です。
洋服をはじめ、バッグやシューズ、アクセサリー、ファッション小物・雑貨などの生産委託先の選定に有用な情報を得られるほか、PB商品やオリジナルグッズ・ノベルティ・記念品の制作を依頼することが可能。一度に複数のメーカー・工場を比較・選定でき、さらに価格・ロットの交渉なども直接行えるため、効率的な発注を叶えられます。
サステナブルファッション EXPOは、世界中のサステナビリティを考慮した最新ファッション素材・製品が一堂に出展する専門展です。
世界初の試みとなる自動車の廃棄エアバッグを原料とした繊維や廃棄されるパインの葉から作った生地、肌をケア・保護する繊維などの新素材が多数出展。これまでになかった新素材が集結するため、新たなコンセプト・商品を生み出すヒントを得たい方におすすめの展示会です。
欧米ブランドの仕入れやアジアの縫製工場とのOEM相談も行えます。
ウェルネスファッションEXPOは、2023年10月開催の秋展で初開催となる専門展示会です。出展されるのは、「健康美容」「アスレジャー・スポーツ」「フェムケア」「スマート衣料」などをテーマにした、ファッションにウェルネスな付加価値をもたらす製品・素材です。ウェルネスは注目度が高まっているビジネス市場の1つで、ファッション業界においてもウェルネス商品を取り入れるアパレルブランドが増えています。
ウェルネスの概念はさまざまな分野に波及していることから、ウェルネスファッションEXPOにおいてもセレクトショップや百貨店などのファッション業界はもちろん、ホテルや美容サロン、医療機関、フィットネスジムなどの異業種の方の来場が想定されています。
ファッションDX EXPOは、収益改善やサプライチェーン改革に役立つDX・ITサービスやスマート縫製機器・生産機器・システムが集結する専門展示会です。「小売・EC向けDXゾーン」「スマート縫製・生産ゾーン」「メタバースファッションフェア」「Metaverse Fashion LABO」の4つの特設ゾーンが設けられ、悩みや課題に応じたサービス・機器などをチェックできます。
また、ファッション業界におけるDXをテーマにしたセミナーも多数開催されているため、DXの最新動向に関する情報を収集したい方におすすめです。
デザイナーゾーンは、「これからのファッション業界を担うデザイナーと直接出会える場を設けてほしい」という来場バイヤーからの要望を受けて創設された特設ゾーンです。
新ブランドや国内の有力デザイナーと直接出会えるほか、その場で商談・発注が可能。新ブランドの発掘・製品の仕入れをはじめ、デザイン依頼やオーダーメイド制作、OEM・ODM商談、企画・催事の相談などを行えます。
世界中の眼鏡・サングラスをはじめ、フレームやレンズ、眼鏡関連のサステナブル商材や検査機器・加工機、コンタクトレンズ、店舗管理システムなどが出展する眼鏡専門展です。
アイウェアに関する情報収集ができるほか、最新モデルの販売・受注、OEM・ODM商談、新規取引先の開拓などが可能。また、国内外から新フレーム・サングラスを募集し、デザイン・機能が最も優れた製品を表彰する日本メガネ大賞の表彰式も行われています。
2003年から20年近くに渡って開催されている、日本最大の中国繊維・アパレル製品のOEM・ODM展示会です。日本の地方自治体や経済団体の協力のもと、春は大阪、秋は東京で年2回開催されています。日本における繊維・アパレル製品の輸入総額のうち15%以上を出展企業が占めていることから、アジアの繊維産業やOEM・ODMの最新動向が伺えるイベントです。
出展カテゴリはアパレルや素材、副資材、ホームテキスタイル、靴・鞄、宝飾品など。出展企業は製品の生産・供給のほかに調達も行っているため、素材・副資材の調達の相談も可能です。出展企業のなかには日本に代理店を構えているところもあるほか、アジア各国に自社工場を有しているところもあります。
国内で開催される展示会の代表的な存在となるのが、「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)」と「AFF(アジアファッションフェア)」の2つです。どちらも国内外の企業が多数出展する大規模なイベントで、各社の商材を直接手に取って比較・商談が可能。OEM業者を探しているのであれば、ぜひとも参加したいイベントです。
ただ、出展企業が多いため、どの企業をチェックするのか事前にある程度目星をつけておく必要があります。また、開催が年2回だけなので、OEMを検討する時期によっては数ヶ月待たないといけないことも。今OEM業者を探していて展示会の開催まで待てないという方は、当サイトで紹介しているアパレルOEM会社を参考にしてください。
ジャンル別に紹介しているため、制作したい商品に合わせてアパレルOEM会社を比較検討できます。
物販強化、販促、ブランディングといった、企業がアパレルOEMを活用する目的別に、おすすめのOEMメーカーをご紹介しています。ぜひチェックして、メーカー選びの参考にしてください。